寝室を分けるという夫婦は少なくないかもしれません。
しかし、寝室を分けたら家庭内別居と言えるのでしょうか?
ここでは、家庭内別居と寝室についてお話しします。
家庭内別居とは
家庭内別居とは、夫婦の義務である相互扶助を守らず、お互いに助け合うことも生活費などを払うこともなく、お金の管理を別々にし、夫婦関係が破綻した状態を指します。
離婚こそしていないので法律上は夫婦ですが、家庭内別居とは実質的に夫婦とは言えない状態です。
そのため、家庭内別居を始めた後に作り上げた財産は夫婦の共有財産とは言いませんし、家庭内別居を始めた後にパートナーが浮気や不倫をした場合、慰謝料を取ることができません。
寝室を別にすることとは
その一方で、確かに夫婦が寝室を別にしたら、まるで家庭内別居のように見えるかもしれません。
しかし、寝室を別にする理由っていろいろありますよね。
例えば、夫婦ともに仕事をしていて2人が来なければいけない時間が違ったり、小さい子供がいて母親は頻繁に夜中も起きなければいけないけれど、父親は仕事で忙しいために起きられなかったり、夫婦喧嘩で寝室を別にする夫婦ももちろん存在しますが、生活時間が違う、生活習慣が違うという理由により寝室を分けている夫婦もいます。
そのため、寝室を分けること自体は家庭内別居とは言えないのです。
お互いに満足のいく生活を
寝室を分ける理由には様々なものがあり、必ずしも夫婦の不仲によるものではありません。
確かに夫婦は一緒に寝ているというイメージが強いため、友人から寝室を分けると聞けば、「とうとう家庭内別居が始まったのかしら?」という印象を持つかもしれません。
しかし、そんなイメージに惑わされてはいけません。
仮に家庭内別居するにしてもただ寝室を分けるだけにしても、夫婦にとって満足がいく判断をしましょう。
また、家庭内別居には様々なイメージがありますから、周りに振り回されないことも大切です。
まとめ
いかがでしょうか。
はっきり言いますが、寝室を分けただけでは家庭内別居とは言えません。
もちろん、夫婦関係が破綻した状態で寝室が分かれているのであれば確かに家庭内別居と言えますが、寝る場所が違うというだけで家庭内別居とは言わないのです。
家庭の事情により寝室を分けた際、周りから「家庭内別居?」と誤解されたとしても、それは違うとはっきりと言いましょう。
また、家庭の事情によって寝室を分ける必要に迫られる夫婦は決して少なくはありません。
事情があり、双方が納得していることならば、「これは家庭内別居なのかな?」と不安に思う必要はありません。